「外壁塗装の訪問販売に潜む罠:その契約、本当に大丈夫?」
外壁塗装は住宅を守る大切な工事ですが、同時に「トラブルの温床」とも言われています。その中でも特に注意が必要なのが、突然やって来る訪問販売です。彼らは一見親切そうに見えますが、その裏には巧妙な営業トークと契約の罠が隠されていることが少なくありません。
■よくある訪問販売の手口
外壁塗装の訪問販売は、こんな切り口で話を持ちかけてきます。
- 「無料で点検しますよ」
- 「今すぐ工事しないと雨漏りが大変なことになります」
- 「ちょうどキャンペーン中で、今日だけ特別に安くできます」
不安をあおり、判断を急がせるのが典型的な手法です。特に高齢者の方は「家が傷んでいる」と言われると焦って契約してしまうケースが多く見られます。
■契約後に待っている現実
強引な営業に負けて契約すると、次のようなトラブルに巻き込まれることがあります。
- 相場よりはるかに高い金額を請求される
- 契約後に追加費用を要求される
- 実際の工事がずさんで手抜きだらけ
- 連絡が取れなくなり、アフターフォローがない
つまり、「安くなるどころか高くつく」結果になるのです。
■なぜ訪問販売が危険なのか?
訪問販売の多くは【今すぐ契約してください】と迫ってきます。本来、外壁塗装はしっかり見積もりを取り、相場や施工内容を比較したうえで決めるべきもの。それを考える時間すら与えない契約は、施主にとってリスクしかありません。
また、国民生活センターへの相談件数を見ても、外壁塗装に関するトラブルの多くが「訪問販売」に起因しているのが現実です。
■トラブルを避けるための対策
訪問販売の甘い言葉に惑わされないために、次のポイントを意識してください。
- その場で契約しない
→ どんなに急かされても即決は避ける。 - 相見積もりを必ず取る
→ 信頼できる複数業者に依頼し、価格と内容を比較。 - 契約内容を細かくチェック
→ 保証期間、施工範囲、塗料の種類などを必ず確認。 - クーリングオフ制度を理解する
→ 訪問販売契約は8日以内なら無条件で解除可能。
■まとめ
外壁塗装の訪問販売は「家を守るため」という正しい理由を装いながら、実は不安を利用して高額な契約へと誘導するケースが少なくありません。焦らず、冷静に判断することが最も大切です。
大切な住まいを守るためには、まず
「怪しい営業にはドアを開けない」
「その場で契約しない」
ことを徹底しましょう◎
前の記事へ
« スマートリノベーションのチラシがポストへ?